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2026.05.01リスクとハザード【園長のひとり言】

新たな年度が始まり早一か月。季節の変化に子どもたちは戸惑いを習慣に変えています。

だからこそ、お伝えしておきたい園での怪我について。

人は成長の過程で何らかの怪我をします。もしかしたらその頻度は子ども時代に集中しているかもしれません。走る、登る、跳ぶ、ぶつかる。新しい環境に慣れ、遊びの幅が広がるほど、動きは大きくなり、当然けがも増えてきます。

これ、保護者のみなさんにとっては心配の種となるはずです。その際に、もしかしたら保育者の関わりや見守りによって未然に防いでほしいと願うことがあるでしょう。

もちろん私たちは子どもたちの怪我や事故は望んでいないし、その為に日々、様々な安全点検や防ぐ体制を試みています。

ただ、ここで少し正直に言っておかなければなりません。けがをゼロにすることは、できない。これは怪我が起きたときの言い訳ではなく、次のような構造によるものだとご理解いただけると幸いです。

まず、こども園には、子どもたちにとって色々なリスクが潜んでいます。大人にとっては何気ない環境でも、身体発達が未熟な子どもにとってはそうではありません。例えば、歩行し始めた乳児期の机の角。大人の膝の高さにあるそれは、子どもにとっては顔の高さです。角は丸くしていますが、机そのものをなくしたらご飯を食べることがとても不便になります。だから、私たちはそのリスクを許容しています。つまり、園内で一定のリスクを許容することで生活が可能となります。

その一方で、こども園には一部アスファルト(門から玄関までのエントランス)があります。登降園の便利さはもちろん、非常時の救急車の導線確保に欠かせません。これもまた、許容しているリスクのひとつ。それに、ここは子どもたちにとっても大切な場所のひとつでもあります。三輪車や自転車を想像いただくと分かりやすいかもしれません。この遊びが足腰を発達させていくことを考えたらなおさら。

ただ、潜在的な危険にはもうひとつあります。それがハザードです。

リスクは一定程度許容しますが、ハザードはできません。

例えば、遊具の下がコンクリートだったらどうでしょう。子どもが落ちたとき、擦りむく程度で済むのと、頭に大きな怪我を負うのとでは、まったく次元が違います。遊具から落ちるリスクは成長の中で起こり得ることですが、落ちた先がコンクリートであることは、あってはならない構造の問題です。ちなみに、なごみこども園の遊具の下は地下1メートルくらい砂を敷き詰めた上で、定期的に耕運機で耕しています。

 

つまり、重大事故をなくすことと、日常的に転ばないように子どもを管理することはまったく別の話です。

後者は、転びながら手をつくことや顔を守ることを身につけていく過程でもあります。さらに理にかなっているのは、体が小さな子どもは大人よりも転んだときの衝撃が少ないということです。身を守る反射運動の練習に、今が最適だと言えます。

だからこそ、ここには子どもが「やってみたい」を叶える環境がたくさんあります。

「やってみたい」から手を伸ばす。ちょっと失敗する。痛い思いをするけれど、次はどうすれば良いか考えます。この繰り返し。何度も何度も小さな失敗を繰り返し、それを克服することで、将来の大きな怪我を予防しているのです。

怪我についてもうひとつ、別の視点でお伝えしておかなければならないことがあります。それは怪我というよりトラブルと言った方が正確かもしれないけれど、それは喧嘩に代表されるような対人関係をともなうもの。

それは...と書き続けたいところではありますが、とても大切なテーマで、しっかりとお伝えしたいからこの先は来月にさせていただきます。

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