2026.04.01文化と、はじまり【園長のひとり言】
新たな年度を迎えて思うこと。
この業界は、4月がとにかく忙しい。ただ、今年度は様相が違います。
先日、出張で世田谷へ行った際に宿泊するためのホテル代にびっくり。道玄坂のアパホテルで1泊5万円。アパホテルは悪いホテルではないけれど、さすがに値段と釣り合いません。
でも、なぜこんなに高騰しているの…。春休みシーズンだけでは説明がつきません。
そう思いながら渋谷のスクランブル交差点を見渡すと、あふれんばかりの外国人。新幹線も満員御礼です。
なるほど、桜か。この文化を味わいに、世界から人が集まっているのかもしれない。
それほど卯月には優れた文化があったことを、忙しさの中で忘れていました。
桜を真ん中にして、人と人とが関わりあうことには、世界的な文化的価値があり、意味があったのです。
もちろん桜の季節は、こども園にも大切な文化的価値があります。
子どもと子ども。子どもと保育者。保護者と保育者。
様々な出会いと機会が生まれていきます。
そのなかで私たちが営みたい文化があります。それこそが、ひとり一人の生活と遊びの個別性を高めること。
それは乳児期と幼児期で少し重心が違いますが、それぞれの生理的欲求や遊びたい欲求を丁寧に満たしていきます。
例えば、赤ちゃんの「お腹すいた」「眠たい」。例えば、幼児期の「あれをしたい」「これをしたい」という気持ちに、寄り添っていくこと。豊かな環境を準備して、ね。
そして何より、この文化は、子ども時代にとても大切な「主体性」という現象を、自然と立ち上げてくれます。
この育ちは、さまざまな行為の源なのだけれど、それを教えることはできないことに、育みの難しさがあります。
だからこそ、はじまりが大切。そして営みは、もっと大切です。
人や環境が複雑に重なり、その積み重なりが確かな成長へとつながっていきます。
新しい環境にその子らしさを紡いで踏み出すはじめの一歩。豊かな生活と遊びしかこだわりはないけれど、なごみこども園らしさに心を込めて保育をしていきます。
具体的な内容をお伝えするのは、余白の関係で来月以降になりますが、一年間、よろしくお願い致します。