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2024.02.09ご飯に関する思い込み【園長のひとり言】

情けないお話。全国各地で不適切な保育の実態が明らかとなり、保育園やこども園の信頼が揺らいでいます。

先日もこの街の西にある保育園で不適切なそれが発覚したばかり。新聞報道による詳細は以下の通り。

(1)園児の名前を大声で呼び捨てにする

(2)園児の意思に反して食べ物を口に入れる

(3)腕や顔などを乱暴に触れる

(4)園児の前で「おしおき」と繰り返し発言する

不適切なおこないは、まだまだ出てきそうだけれど、これだけで十分アウト。もちろん、これらの行為を直接おこなった保育士が最も悪いのだけれど、それらを放置し続けてきた園の責任は重い。「知らなかった」とか「気が付かなかった」は、ありえません。こういった行為が現場で日常化するには、それらが黙認される悪しき文化が醸成されているはずだから。

新聞報道によれば事件発覚後、この園の運営は他の法人に引き継がれるそうなので、一刻も早く立て直してもらいたいところです。

それから、この園の話ではないのだけれど、上記の(2)について少しお話しておきます。と、言うのは食事場面の不適切が各地の園でおきてしまっているから。

まず前提として乳幼児期の食事援助には難しさがあります。なかなか食が進まないとか好き嫌いがあるから。大人であれば食べなければ良いだけでも成長途上の乳幼児期だと、そうはいきません。どうにかして完食できるよう色々な工夫をするのだけれど、結果は...。

だからといって無理に食べさせるというのは論外だけれど、多くの保育者が思い込みというか勘違いしていることがあるので注意喚起しておきます。

それは、「出された食事を残さずキレイに食べましょう」というモラルというかマナーを子どもに当てはめること。もちろん私だって出された食事を子どもたちが完食したら嬉しいし、そうして欲しいって思います。ただし!ここが重要なのだけどその食事量がその子にとって、その年齢にとって適量なら、です。

でも、厄介なことに乳幼児期は個人差や発達の変化が大きいから月齢や年齢ごとの適量の判断が極めて難しい。135名定員のこども園で、子ども一人ひとりに適量を提供するのは、ほぼほぼ無理です。

で、どうしているのかと言えば厚労省が示す乳幼児期の食事摂取基準を採用。さらに、この基準を満たす目標量(給与栄養目標量)を設定し、数日または1か月の範囲内で±10%となるよう献立を作成しています。

ただし、この食事摂取基準だけど、ちょっと欠陥がある。それは1~2歳児、3~5歳児それぞれの最大値を基礎としているってこと。つまり乳児期の基準は2歳児であり、幼児期の基準は5歳児なのです。だから普通に考えれば1歳児や3歳児には適量ではありません。でも公の基準はこれしかない。

で、そろそろ結論。保育園やこども園の給食が、その子にとって適量でないならば残すことに問題はありません。でも、就学前くいには完食できるようになって欲しい。その為に必要なのは様々な食に触れながら、心地よい食事の体験を積み重ねること。ただそれだけなのです。

 

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