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2023.01.04新たな教育style 【園長のひとり言】

新たな年の始まりに思うのは流行り病が早めた時代の変化、とそれが求める生きかた。以前にお話した通り今、日本は30年間続いたデフレから資源高を背景としてインフレ社会へと変わろうとしています。

年末に日銀の黒ちゃんがサプライズでYCC(イールドカーブコントロールといわれる金融政策)を変更、簡単に言うと金利を上げちゃったのだけれど、急激なインフレに対する警戒感のあらわれとしか思えません。変動金利で住宅ローンを組んでいる方は要注意。

で、ここからは11月のお便りの続きにもなりますが、今後もインフレ経済が続くと仮定するならば、すべきことは一つ。物価より給与や賃金を上げるしかありません。(もし、それができなければ我が国は貧乏一直線ですw)ただし、それらはイノベーションや労働生産性の向上など経済成長なしに実現できないから、これまで通りではダメ。で、当然のこととして新たな投資が必要となります。

その中でも重要なのは人への投資で、特に乳幼児期への投資は最も効果的というか効率的だとされています。それは単に子ども予算を増やすことではなくて、新たな価値観での教育を意味しています。新たな、とは昭和や平成時代のように知識の量とその正確なアウトプットを評価の基準にしないってことです。つまり、人より「早く」、「上手に」、「たくさん」できることが凄いのではなく、獲た知識やスキルをどの様に使うのか。何(誰)のために役立てるかなど求められるのは、その質です。

例えば、経産省は「未来人材ビジョン」のなかで、次のように言っています。これからの時代に必要となる能力やスキルは、基礎能力や高度な専門知識だけではない。次の社会を形づくる若い世代に対しては、「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」、「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」、「グローバルな社会課題を解決する意欲」、「多様性を受容し他者と協働する能力」といった、根源的な意識・行動面に至る能力や姿勢が求められる、と。

また現在は「注意深さ・ミスがないこと」、「責任感・まじめさ」が重視されるが、将来は「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」が一層求められるとも書かれています。

さて、そろそろ本題。上述した通り変わりゆく時代のなかでは新たな能力やスキルが求められるようになります。で、超重要なのはその源がまさに今、この乳幼児期にあるってことです。

それを非認知能力とか社会情動的スキルと言いますが具体的には「精神的健康」や「根気強さ」、「注意深さ」、「意欲」、「自信」などを指します。そして、この目に見えない力の育ちが子どもの将来に大きな影響を与えるという国際研究が数多く報告されていることにも注目です。

さらに、それらの能力は主体的な遊びや生活、共同的な活動、豊かな対話などによって育まれることが分かっているから、それらを誘発するような環境づくりや関りが、こども園の保育者による乳幼児教育というわけです。

ポイントは、そこに教授と学習という構造がない点です。大切なのは、それらの行動が子ども自身の意志によって支えられていることです。

だから難しい。遊びたくなるような玩具の種類や量。子どもの目線で見通せる生活時間や動線。友だちと一緒に、とか豊かな対話が自然と生まれる体験や環境を135人分考えるのだから。

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