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2021.12.01食のこだわり01【園長のひとり言】

食事のこだわり。ココでは、それぞれの年齢に応じて食の工夫をしています。それらを少しご紹介します。

まず0歳から2歳児のこだわりその壱。この時期は、ご家庭の生活時間に合わせてお昼ご飯を食べるということ。就労形態の多様化によって、クラスには様々な生活時間の子どもが混在しています。登園時間が朝7時だったり8時半だったり、とね。もちろん起床や朝食時間はバラバラなので、朝食時間の早い子どもから食べます。ただこの取り組みって、こども園(保育園)としては珍しく、11時とか11時半という園の定めた時間に皆で一緒に食べる方が一般的。これを業界では一斉保育と言ったりします。

こだわりその二。この生理的な欲求時間に合わせた個別の食事を特定保育者が援助するということ。AくんとBちゃんをA保育者、CくんとDくんはB保育者が担当するという具合にです。乳児期は発達の変化が大きく、その速度が速いことから、昨日と今日の些細な変化や違いは、同じ目で見ないと見逃してしまいます。そして何より、いつも変わらないまなざしは生活に安心感を与えてくれのるのです。

こだわりその参。0歳児室にだけ他の空間とパーテーションで物理的に区切られた食事コーナーがあるということ。なぜ、0歳児の部屋だけ囲まれた食事空間があるのかといえば対象の永続性が未成熟だから。対象の永続性とは例えばテーブルの上にあるコインを手で隠し見えなくしても、物がその場所に存在していることが分かる発達です。これが未成熟だと見えなくなった物はないものと認識します。ちなみに生後6~8か月くらいから8か月くらいから育ちはじめると言われていて、対象がモノならモノの永続性、ヒトならヒトの永続性と言います。「いないないばあ」を喜んだり、人見知りや後追いしたりするのは赤ちゃんが見えないものを認識しはじめたこと示唆しています。

説明が長くなりましたが物理的に部屋を分ける理由。それは対象の永続性が未熟な赤ちゃんだとパーテーションの向こう側で他児が食事をしていても、見えなければ気にならないからです。これすごく大切な視点で、食事シーンは大人でさえ他の人が食べていると、食欲が湧いてくるってこと。それは生理的欲求を狂わせ、つまり朝食の時間を加味した、ちょうど良い時間でのお昼を難しくさせてしまうのです。

こだわりその四。保育者は子どもと一緒に食べないということ。あ、コロナは関係ないです。大きな理由は、3歳児未満では保育者の頻繁な介助が必要で、それらを疎かにできないからです。それと、もう一つ。この時期は、大人のように会話を楽しみながら食することができないので、一緒に食べることに積極性を感じません。これも発達の視点から説明すると、まだ協応運動と言うのですが、「~しながら」、「~する」、つまり同時に2つの動作ができません。だから、食べることに集中していれば言葉はでないし、話していると手が止まってしまいます。もちろん食事中の保育者による言葉かけ、例えば「美味しいね」などの味の代弁は欠かせません。双方向に会話や食事を楽しむより栄養を充分にとる、言い換えれば生きるための食事を支えることが保育者の役割なのです。

乳児期についてはここまでにしておきます。が、いつものことだけど余白の関係で幼児期までたどり着けませんでした。つづきは次回に。

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