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2021.03.01感情の交差点2021 【園長のひとり言】

新型のウィルスが蔓延をはじめて1年。こんなに混乱が長引き、まさかオリンピック中止の可能性を誰が予想できたでしょうか。

それは感染症の質の悪さによるものだけれど、それと同時に世界がとても複雑で、そして不確実な変化の中にあることを示唆しているのだと思います。例えば、PCRという遺伝子検査やリアルタイムで感染者をカウントする技術がなかったとしたら、そもそも人の移動の流動性が今ほど高くなかったとしたら世界的なパンデミックは起こっていないかもしれません。

もちろん、いつの時代だって未来は誰にも分からないけれど今、様々なイノベーションが不透明性を加速させている気がします。

その一方で普遍的なこと。もっと言えば変えてはならないものがあります。その一つが「子育て」です。それは方法の話ではなく、人が人を育てるという本質的なところです。どんなにAIやロボティクスの技術が向上したとして、それらに子育てが取って代わることはありません。

生まれたばかりの赤ちゃんを想像してみてください。とても未熟でお母さんの助けなしでは生きられません。それもそのはず。人は進化の過程で四足歩行から二足歩行となり、その影響で骨盤が変化し産道が狭くなってしまいました。その結果、赤ちゃんが生まれてくるためには、そこを通れる大きさ、つまり小さく未熟な状態でなければならないのです。それは赤ちゃんが人に育ててもらうことを前提として生まれてくることを意味しています。もっと言えば成熟するまで他の生物より圧倒的に長い時間を要するのも様々な人の手によって育つ必要性を裏付けています。

その上、子どもは自身が成長するだけでなく、その育ちは養育者にも大きな変化をもたらします。もしかしたら今、そのことを強く実感しているのは間もなく29名の子どもたちと別れを迎える彼女なのかもしれません。

彼女が大学を卒業したのは、6年前のこと。右も左も分からないなかで保育したのは0歳児。先輩から習いながら恐る恐るちいさな命と向き合って過ごした1年はあっという間だったかもしれない。そこで学んだのは保育の技術や知識だけでなく、子どもという存在だったはず。言葉を発するようになったり、ハイハイから歩行するようになったり、スプーンでご飯をぎこちないけれど食べられるようになったり、と。目の前でおこる数々の変化は、一歩ずつだけど彼女を保育者として成長させてくれました。

それから2年間、クラスを持ちあがる形で1歳、2歳と一緒に過ごしていきます。ずっと一緒だったから分かる、それぞれの個性。そして何より嬉しかったのは、その成長を一番近くで見られたこと。だけど、ときどき不安になります。本当に自分の保育で良いのか。間違っているのではないのか、と。当たり前のことだけど子どもを相手にしているのだから思い通りにならないことがいっぱいあるし、失敗がいつも付きまといます。

その不安が爆発したのは4年目、幼児保育に挑戦するとき。はじめての幼児保育に自信が持てなかった。クラス発表で幼児担当を告げられ、不安で涙がこぼれます。もしかしたら逃げたくなっていたかもしれません。

それでも仲間から背中を押され、1年、2年と経験するなかで少しずつ付いた自信と子どもたちと紡いできた信頼。気が付いたら共に育ってきたこの子たちの最後の一年間は自分の手で、という情熱でいっぱいになっていました。そして過ごしてきた1年間。普段の生活や遊び、たくさんの行事はどうだっただろうか。上手くできたのだろか。その答えはまだ分かりません。間もなくおとずれる喜びと寂しさの交差点。もしそこで、たくさんの溢れる笑顔と涙に出会えたなら、6年に渡る彼女と子どもたちの物語はハッピーエンドとなるはずです。ありがとうの言葉を、添えて。

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