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2020.09.02教育の本性【園長のひとり言】

久しぶりにコロナ前のお話から。感染症の流行前、保育業界に大きな注目が集まっていたことを覚えているでしょうか。それは幼児教育・保育が無償になったこと。保育料がタダとなるインパクトは大きく家計にとってビックニュースでした。が、実はその理由も、とても重要だったのだけど世間では意外と知られていません。

 

ココでは何度かお伝えしているので、ご承知の方も多いかと思いますが、おさらいすると無償化には2つの意義があって、一つは少子化対策。そして、もう一つは幼児期の教育の重要性です。

 

前者は子育て家庭の経済的負担を軽減することで、出生率を高めようというもの。これに関しては、数年後に数値として現れるはずなので結果はある程度分かります。ただ昨年の出生児数が86.4万人となり、一昨年と比べマイナス5万人超であることを考えると待ったナシの状況です。

 

そして後者は、科学の進歩が幼児教育とその後の人生における生活の質との高い相関を明らかにしたことで、全ての子どもにその機会を保障しましょうというもの。

 

ただし、ここで言う将来に積極的な影響を与える幼児教育とは、読み書きソロバンのような早期教育ではなく、心の健康とか根気強さ、探求心のような目に見えない力を育むことです。で、それらは子どもの主体的な活動、「自分で」とか「自分が」という感情下での多様な経験によって発達し、その成果や結果は大人になったときの生活の質として現れると言われています。

 

けれど難しいのは幼児期の子どもが皆、主体性を持っている訳ではないということ。本当はもっと複雑なのだけどシンプルに説明すると、この資質は乳児期の例えば赤ちゃんの時に養育者とアタッチメント(愛着:特定の他者と適切にくっついたり、離れたりする心の欲求)形成することや自己肯定感(生理的欲求が適切に満たされることで育つ自尊感情)の育ちを土台として発達していく為に、主体性の育ちは0歳からはじまっているってことです。つまり幼児期になってから、一生懸命教育するだけではダメなのです。

 

その視点で考えれば、乳幼児期の子どもと連続的に関わるこども園や保育園は、無償化の意義や意味を正しく理解しておかなければなりません。

 

そこにコロナ禍かどうかは関係ない。感染予防と健全な発達をトレードオフにせず、それぞれを同時並行で考え両立することこそが新たな時代に課せられた私たちの使命なのだから。

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