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2019.10.07運動会って、なんの会?【園長のひとり言】

運動会のお話。多くのこども園(保育園)で恒例にしているこの行事について、いつも不思議に思うことがあります。

 

それはコレが何の会かということ。文字通り普通に考えれば運動する会なのだけれど、意外とそうでもありません。

 

色々な園のソレを見たことはないけれど話に聞くスタンダードは、1歳児くらいから全園児が参加し午前中に実施するというもの。そうすると、たくさんの種目を短時間に詰め込むこととなり、子どもたちは運動するより遥かに長い時間を待って過ごすことになります。ともすれば、一年の園生活で最も運動量の少ない日。運動会なのに、いつもより運動しない会となってしまいます。

 

それに、です。この行事を育ちの可視化、つまり保護者の方に子どもたちの成長を見せる機会として位置付ける園が圧倒的に多く、それは保育者(保育士)が子どもを強く主導することを意味しています。絶対に、そうなります。もっと簡単に言えば運動会の練習に多くの時間を費やすということです。派手なダンスや統率の取れた太鼓、そして競争が日常の大半を占めるようになります。この時期に幼児クラス担任の声が枯れているのは、その結晶です。

 

もちろん学童期以後の運動会であれば、それで良いし、それが良いとも思います。でも乳幼児期との決定的な違いがあって、学童期の子どものなかには運動会に向けて練習するという動機が存在するということ。個人差はありますが目標へ向かっての努力は自身を育てるものです。同じ運動会でもこども園や保育園と学校では異なるイベントなのです...。

 

この辺りで、なごみこども園の運動会についてお話します。私たちが運動会に期待するのは友だちと一緒にする運動が、少しだけ楽しくなる機会となることです。運動会は目的ではなくきっかけであるべきだと考えています。だから対象を幼児だけとし、プログラムも親子で楽しむものや玉入れ等、過度な練習を必要としないものを中心としているのです。

 

だから勝ち負けも、あまりこだわりません。もちろん勝ちたいという気持ちを育むのは大事なことだし、ここの競技のなかにも競争の要素はあります。ただ、競うという感情は、あえて育てなくても子どもは本能的に持っているので煽る必要はありません。未成熟な社会で戦争や争いが絶えないのを見れば分かります。香港...。

 

それはさて置き。幼児期には競争心より育むべき感情があって、それが共同心であり協調性なのだと強く思います。これらは、成熟した社会的な感情で自然に育ちにくい。だからこそ幼児期の運動会テーマとする意義があるのです。

 

あ、でも練習をしないわけではありません。それで日常の遊びを犠牲にしないというだけ。ぜひこの視点で、なごみこども園の運動会を楽しんでください。

 

そして、くどいようですがもう一度言います。運動会は目的、ではなくきっかけ。大切なのは翌日から子どもたちが何に関心を持ち、どの様な活動をするかなのです。発達は日々連続しているのだから。

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