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2019.06.01幼児期に育みたい社会性【園長のひとり言】

先月の続き。幼児期の教育(Early Childhood Education and Care)がその後の人生の経験や生活の質を高めるというお話です。これらが国際的研究で明らかになったのは30年くらい前のこと。それから今日まで、その価値観に変化はありません。グローバルスタンダードというやつです。

 

そして、その教育で求められているのが精神的健康や根気強さ、注意深さ、意欲、自信のような目に見えない力を育てること。学術的には非認知能力とか社会情動的スキルと言ったりします。

 

で、この能力は豊かな遊びや生活、対話のなかで育つというのは以前にもお伝えした通りです。ただ目に見えない力なので、その結果が分かりづらいのは難点ですが科学的な研究で、はっきりと成果が表れているのでご安心ください。

 

もちろん、なごみこども園でも非認知能力を育む教育に力を注いでいます。特に就学までに豊かな社会性を身に着けて欲しいと思っています。

 

幼児期に育てたい社会性。それは、少しだけ他者やその気持ちを受け入れられるようになることです。その対象は、友だちだったり私たち大人だったりします。

 

ただ、これがなかなか難しいのです。そもそも、この時期の子どもは自己中心的。その特性のなかで主体的(自らの意思)に他者を受け入れるのだから簡単なことではありません。だからこそ、それらを育むのが教育なのだけど、ね。

 

この社会性を育むには、矛盾して聞こえるかもしれませんが、まず子どもの自己中心性を受け入れることから始めます。それらの体験をたくさん積み重ねることなしに寛容さを学ぶことはできません。

 

次に感情と行動を分けられること、です。これは5歳くらいなると発達してくるのですが、それまでは感情と行動がくっついているので「嫌なものは嫌」だし「欲しいものは欲しい」のです。子育てのなかで、それらの状況に苦戦した方も多いはずです。

 

しかし5歳くらいになると、例えば苦手、だけど少し食べてみるとか本当は欲しい、けれど貸してあげるということができるようになります。「だけど」や「でも」という言葉や心理的な発達を獲得することで、大人のようにとはいきませんが少し自分の感情をコントロールできるようになります。

 

大きく分けると、この2つ。自己中心的な自分を受け入れてもらった体験と感情と行動を分けられること。これらを保育者や友だちとの関係のなかで、成功と失敗を繰り返しじっくりと身につていくから子どもたちは他者を受け入れられるようになる。けっして教えてたから身につく訳ではないのです。

 

具体的に言うと「何」で、だけではなく「誰」と「何」を「どの様に」して遊ぶのかというプロセスを常に楽しむ姿。これが5歳児に必要な社会性の表れなのです。

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