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2018.08.03相互に作用するということ【園長のひとり言】

発達の相互作用についてのお話。人の内的な、つまり目に見えない変化には、みんなに共通するものがあってコレもその一つ。発達原理というやつ、ね。

 

身体とか言語とか認知とか心理とか・・・それぞれが独立して、ではなく相互に作用し発達していること。また人が生活している環境から刺激を受けながら相互に作用しあっていることを発達の相互作用と言います。

 

前者を言語と身体の関係で説明するとこうです。子どもの発語には、身体の発達が作用していて、初めて言葉(喃語)を獲得するには両手の自由が必要。つまり、ハイハイしている時にふさがっていた両手が、独立歩行によって自由となり指差しができるようになって、この行為と一緒に「ああ」とか「うう」という言葉がでるという訳です。

 

後者の場合は母子相互作用というのを例にして説明すると分かりやすいです。これは乳幼児の発達が養育者をはじめとする環境との相互作用により促されるってことです。養育者とは、母親の他に父親、祖父母、保育者などもさしますが、母親がその代表なので母子相互作用と言います。

 

乳幼児期の未成熟な時代は、当然のことながら周りの大人から色々とお世話を受けて育ちます。でも、その一方で育てられる子ども自身もその性格等、個性の違いによって大人の育児態度や仕方に多くの影響を与え、その環境の中で発達していくのです。

 

複数の子どもの育児経験があるお母さんにとって長男より次男の方が育て安いという話をよく耳にするのは、そういうことです。それは次男が育てやすい性格、というよりも先の育児で様々なことを学び母としての成熟がそう感じさせる共に、その中で次男は育つのだから…兄弟で性格に違いのある方が自然なのです。

 

保育者も同じ。1年目より2年目、5年目の方が保育者として成長するのは自身の経験はもちろんだけど多くの子どもたちから様々な個性や特性を学ぶから。技術だけでなく視点や考え方が多様になることで保育者として成熟し、その変化が子どもの発達に積極的な影響を与えるのです。

 

ただし、人、物、場など子どもを取り巻く環境は多種多様なので上記で挙げた関係ほどシンプルではなく、もっと色々と複雑に作用しながら発達しています。だからこそ難しいのだけれど、少なくとも相互作用という原理を意識しているのと、そうでないのとでは保育環境は大きく異なります。

 

そしてなごみこども園が、もとい園長がしつこいくらい環境、環境というのには、実はそういうのが背景にあって、「教授と学習」とか「教えると学ぶ」の構造だけでは、子どもの豊な育ちを約束できないと強く考えているからなのです。

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