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2018.04.01うさぎとかめの本質【園長のひとり言】

新年度がはじまり、いつも感じるのは立ち止まって考えられない歯がゆさ。小学校や幼稚園と違って年度末31日、ギリギリまで保育をして4月1日を迎えるのだから、どうしても走りながら思案するしかありません。

 

もちろん保育園やこども園は就労支援という社会的役割を担っているので、春休みがないことに文句はない。だけれど、かなり意識しないと多くのことが形骸化していってしまいます。つまり、それは保育が自己目的化してしまうということ。

 

それは絶対にあってはなりません。例えばこんな問題があります。皆さんがご存知のイソップ童話のうさぎとかめのお話。

 

 

ある日、ウサギがカメののろさを馬鹿にしていました。「それでどこかへたどり着けるかい?」とウサギは馬鹿にした笑いを浮かべて尋ねました。「そうだよ」カメは答えました。「君が思うより早くそこへ着くさ。君と競走して証明しよう」。

ウサギはカメと競走するというのは片腹痛いと思いましたが、なぐさみに承知しました。そこで、審判になることを承知した狐が距離を示して、ランナーにスタートを告げました。

ウサギはじきに見えなくなりました。そうして、ウサギと競走しようとするなんて馬鹿げている、とカメに心の底から思わせようと、カメが追いつくまでコースのそばで昼寝をしようと横になりました。

カメはその間にゆっくりと、しかし、着実に歩み続けました。そしてしばらくすると、ウサギが眠っている場所を通りすぎました。しかし、ウサギはとてもぐっすり眠っていました。とうとう目が覚めたとき、カメはゴールの近くにいました。ウサギは今や全速力で走りましたが、間に合ってカメに追いつくことができませんでした。

 

皆さんは、なぜウサギはカメに負け、カメはウサギに勝ったのだと思いますか?よくあるのはウサギが慢心していたから負けたとかカメが努力家だったから勝ったとかいう答え。

 

確かに、この話から見える表面的な教訓はそういったものだと思います。が、状況的にはそうであっても、おそらくこの勝負はスタートする前から決していたはずで、それこそがこの問題の本質的な答えなのです。

 

で、なぜウサギはカメに負けカメはウサギに勝ったのか。その答えは・・・「視点」が違っていたから、です。

 

異なる視点。ウサギは・・・カメを見ていました。つまり行動原則の基準がカメ、だったので昼寝をしたのです。一方、カメは・・・ウサギ、ではなくゴールを見ていました。この違いこそが勝負を分けたのです。

ここで本題です。前置きがながくなりましたが、こども園は、保育者は、誰を見て保育をするのか、です。もちろん、私たちの視点は子どもたちとそのご家族に向いてなくてはなりません。そして、その為に何ができるかを考えことこそが、なごみの教育と保育なのです。

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