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2018.03.13二人の想い【園長のひとり言】

音楽会で目にしたおおよそ6年間の軌跡。その成長を背景にした豊かな合奏と合唱という表現に思わず心が震え一ました。

 

ただ、そこにたどり着くにはいくつもの煩悶があって、けっして簡単なことではありません。もちろん家庭においても、そうだったと思います。

 

乳幼児期の子育てはハッキリ言って難しい。とりわけ幼児になれば感情が複雑に分かれ、好奇心旺盛になった子どもたちの行動は多様となり、その活動範囲をどんどん広げていきます。

 

1人や2人でも手が焼けるのに27人も集まればなおさらです。色々な個性が互いにぶつかりあって、その苦労は指数関数的に膨らんでいきます。それでも、保育者という役割が続けられるのはその環境のなかでしか得られない喜びがあり、何より子どもたちが大好きだから。

 

あの日、タクトを振った二人もそう。大好きな子どもたちから、いくつもの感動をもらったはずです。

 

彼女たちが同じ大学を卒業し、同じこども園に就職したのは3年前のこと。はじめて3歳児を担当してからずっと一緒に道を歩んできました。

 

最初の1年は、必死で先輩の背中をおっかける毎日で、あっという間に過ぎ去っていきました。そして、保育に関する色々なことが身につき、少しずつ任されることが増えるにつけて、その難しさと先輩との差に思い悩むようなります。

 

何度、やっても上手くいかない日々。続けていく自信がなくなり自然と涙がこぼれてくることもありました。それでも頑張ってこられたのはそっと手を差し伸べる先輩がいて、互いに勇気づける仲間がいて、何より二人を待っている子どもたちの姿がいつもそこにあったから。それらすべてが彼女たちの今を支えています。

 

控え目に言っても保育者として高い資質を持っている2人。性格は全然違うけれど、それぞれの感性は間違いなく子どもたちの成長にとって大きなプラスとなります。

 

それでも繰り返しになりますが30人近くの幼児を保育するのは簡単ではない。優しさだけでは保育できない。そこに必要なのは強い情熱です。だからこそ毎日考えた。涙をぽろぽろ流しながら本気で叱りもした。明日のために遅くまで園に残るのは、いつものこと。そしてそっと心のなかで問いかける「私は子どもたちを幸せにできていますか」と。

 

そして昨年の春。5歳児を任せられたられたことで、3年間ずっと一緒だった子どもたちとの関係は輝きを増し始めます。音楽という表現はとても繊細で誰がひとり欠けても上手くいきません。全員の気持ちが、ひとつにならないと美しい音色は奏でられません。その評価は皆さんにして頂くしかありませんが私はこう思います。

 

あの2人でなければあの表現力は引き出せなかった。他に代わりなどいないと、ね。2人と子どもたちの強い絆が調和を創りだしたのです。

 

そして、まもなく終わろうとしているこども園の2人と子どもたちの歩み。数々の思い出が今を輝かせるけれど、自分のこと以上に傾けてきた情熱とそれにともなう煩悶が寂しさを極限まで募らせていきます。

 

それでもなお2人は、感情の交差点に立ち子どもたちの幸せな未来を見つめているはずです。ありがとうの気持ちを、たくさん込めて。

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