2015.07.01整理と整頓
片付けとか整理整頓。個人的には、とても苦手ジャンルだけど、子どもの片付け習慣に関心の高い方が多いので、どうしたら、それが習慣化するかお話しておこうと思います。反面教師的に、ね。
まず、前提として乳幼児期はもちろん子ども時代に片付けが習慣化することは、ほぼほぼありません。大人が口すっぱくして言っても無駄です。しているフリはするようになるけれどね。勉強しなさいと、うるさく言われて積極的にそれをしないのと同じ。むしろ、言われるほど嫌いになる可能性が高いと思います。
だから、逆に言うと子どもに今、片付けをさせようと思えば、大人が傍で、片付けなさいと言い続けるしかありません。でも、大人になった時に、その習慣がしっかりと身についていて欲しいということなら、別のアプローチがあります。
少し話がそれますが、なごみこども園には、片付けがとても上手な事務職員がいます。彼女の身の周りは、常に整頓されていて、私のデスクを見る度に片付けたくて、ウズウズするし、最近自宅で買った掃除機を使うことが楽しくてたまらないらしい。ルンバ任せにしないで、少し見習わなくては…。
ただ、ここに答えがあります。片付けは、義務的にするものではなく感覚的な行為であるということです。つまり、綺麗好きな人は、片付いていない状態が心地悪いから、それをなんとかするのです。逆に、その状態が気にならないと、積極的になんとかしようと思わない訳です。
で、この違いがどこにあるかということです。経験上、性別や血液型も少し関係があるかもしれませんが、大きな要因は、大人になるまで、どういう環境で生活してきたか、です。
だから、極端なことを言えば、綺麗好きなご両親のお子さんは綺麗好きになります。お家が常に整理整頓されていて、そこでずっと生活してきた子どもは、その状態が普通になるから。それに、綺麗好きな大人は、あまり子どもに片付けを強いることをしません。子どもが独力でする、それは当然、子どもなりで、むしろ綺麗好きの視点では、片付いていないことの方が多いから。
だからと言って、片付けをするように言ってはいけないという訳ではありません。大切なことは、自分でさせることを目的にせず、伝えながらも大人の手によって整った状態を維持することです。遊ぶのは子どもの仕事。片付けは大人の仕事、というくらい割り切って。
そして、もう一つ。片付けは、使ったものを元に戻すという行為でもあるといことです。そうする為には、例えば、おもちゃは、いつも決まった場所に、決まった形で置かれていなければなりません。おそらくH家の物は、常に同じところに整頓、収納されているはずでず。